紺野亜紀子37歳、サーティーセブン。独身、建築雑誌の編集者。予期せず“おひとりさま”旅行になってしまった夏の熱海で、50歳の元人気作曲家・市川健治と出逢う。場末の居酒屋で出逢った2人は、流れに身を任せるように夜の浜辺で…。これってもしや「恋の予感」!?いや、これまで散々チャンスを見過ごしてきたミドルエイジの恋なんて、当然めんどくさくないワケがない。悪い意味で諦観の塊と化した強がり女、過去に囚われている思わせぶりな男やもめ。“別れ”の逆算から始まるオトナの“出逢い”に「幸せな結末」は訪れるのか――。